魔女の部屋

 

魔女の部屋を閉鎖するにあたって

 

 「魔女になるにはどうしたらいいですか」とよく聞かれます。「魔女になるには」の後の言葉は言いません。この前半だけの文を皆さんに投げかけて、後半は皆さんそれぞれが自分で作っていってほしいと思うからです。

 そんなことを考える場として、「魔女の部屋」を作りました。この部屋を立ち上げて、すでに6年が立ちました。魔女修行についてあれこれ話し合ってきた長い年月とその豊かな内容はとても貴重なものでした。その間、たくさんの方がここを卒業していかれました。それは淋しいことではなく嬉しいことでした。なぜなら、それぞれ自分なりの後半の文を考えつかれたからです。果たして、どんな文が続いたのでしょうね。

 魔女について深刻に考えた方は、「覚悟がいる」と続けたかもしれません。その覚悟をしっかり引き受けて生きていると思います。そのような覚悟を引き受けることの怖さを感じた人は、「魔女になるには」という前提を捨てて、新しい別な生き方を求めたことでしょう。

 自分なりの魔女をイメージできた人は、それにふさわしい場を選んで活躍を続けているでしょう。たとえば、薬草を扱う知恵ある女性という魔女像を持った人は、「薬草の世界で生きたい」と思い、自然とともに生きているかもしれません。

 魔女に憧れて魔女になりたいと思った人は、私のところは何の役に立たないと思って去っていったでしょう。

 その際、どうか考えてください。自分がこれまでイメージしてきた「魔女」ってどんな魔女だったのかということを。何かしらイメージがあるからこそ、このサイトにいらしたのだろうと思います。そのイメージを更に深めたり、ときには否定したり、新たにイメージを作り上げたり、そうすることから、すべては始まります。自分で考えることです。

 私はザーゲ流魔女について書きましたが、あくまでザーゲ流です。学問的に検証された魔女の定義はありますが、ザーゲ流魔女には定義などありません。さて、あなたは「魔女になるには」のあとにどんな文を続けるでしょうか。

 

 

魔女の部屋はいったん閉鎖します。この部屋を支えてくださった多くの方々に感謝します。


魔女の部屋に残しておきたい記録


これはなんの絵?

 

 この絵は、北ドイツのシュレースヴィヒという町にある教会の壁画の一部分です。

 ここには魔女のルーツとみなされた北欧神話の愛の女神フレイヤが一緒に描かれています。

 全体を見てしまうと、先入観が働いて、答えがでてしまうかもしれないと、HP仲間のオニグルミさんが画像処理して、これだけを取り出してくれました。

 

 いったいなんだと思われますか。

 

  皆さんのご意見をぜひ聞かせてください。6月末までお待ちします。

 

 

これはなんの絵ー中間報告

 答えをお寄せくださった皆さん、ありがとうございます。

 中間報告をいたします。

 

・ホウキ

・魔法の杖

・魔女のホウキ

・使いすぎてすりきれた魔女のホウキ

・女王の杖

・鷹の羽で作った乗り物

・タンポポ

・松ボックリを横から見たもの

・棕櫚か椰子

・拷問道具(これで男性をくすぐる)

・豆腐すくい

・線香の燃えカスをとりのぞく篩

・石鹸水をつけてふりまわしてシャボン玉を作るもの

・紅花の蕾

・アジサイの花

 

 ウィットに富んだ答え、奇想天外な答え、どれも面白く、うなずけます。

 次の報告のときにザーゲの考えもお知らせします。

 

 

これはなんの絵-最終報告

 

 その後、お寄せいただいたイメージは以下です。

 

・玉入れのバスケット

・芭蕉扇みたいな団扇

・鷹の羽根

 

 なかなか難しい絵だったかなと思います。立体的に見えたか、そうでなかったかで、イメージも違ったようです。

 修正してくださったオニグルミさんから、もとの絵を取り込んでいただきました。感謝。下の絵がそれです。いかがでしょうか。

  これを使って空を飛んでいる裸の女性はほぼ北欧神話の女神フレイヤということになっています。

フレイヤは愛の女神です。北欧神話によると、フレイヤはとても美しく、男性にもてたようです。

  巨人族のスリュムがトールという神の大切なハンマーを盗むのですが、返してほしかったら、フレイヤを花嫁としてよこせといいます。

 また、巨人族が主神オーディンの住居のために、短い期間で壁を造るその報酬に女神フレイヤと太陽と月を要求しています。

 そこから、恋愛のお願いをするにはフレイヤがもっともよいと古代北欧歌謡集「エッダ」に書かれています。

 

 フレイヤの特徴は、素晴らしい首飾りと鷹の衣をもっていること、2匹の猫が牽く車に乗って出かけること、あるいは、鳥の姿になって空を飛ぶことです。 また、恋人をイノシシにして、それを馬代わりにして死者の国に行く。産婦の守り神であり、生まれた子どもの命名に関与する。シャーマンに似た行為をする。黄金の涙を流すので、涙の女神とも言われています。フレイヤとオーディンの妻フリッグは、女性の味方という点で似通った特徴があるので、しばしば混同されています。

 

 もし、この絵の女性がフレイヤだとすれば、この絵はおそらく鷹の羽を丸くして、木の枝にくくりつけたものということになるでしょう。

 この絵のフレイヤは、肝心の首飾りをつけていません。彼女は、トールのハンマーを盗んだ巨人のスリュムと結婚してほしいとトールに言われて、激しく怒ったために、首飾りが飛び散ったそうです。ですから、フレイヤが首飾りをしていないとすれば、この事件の後のフレイヤということになります。

 「エッダ」にトールが「あなたの衣を貸してください」と頼む場面が出てきます。彼女は喜んで承諾します。というところから、ひょっとして、この絵の女性はフレイヤから貸りた衣を木の枝につけて飛んでいるところとも考えられる。しかし、この絵は猫に乗った女性とペアーで描かれているので、ちょっ と無理な推測かもしれません。

 

 ホウキは日常の掃除道具として古代からもちろん用いられてきたでしょうが、ホウキには魔を掃き清めるという神の行為のシンボルです。魔女がかつて女神であったことの名残と見られます。魔女狩りの時代に、逮捕された多くの女性が、ホウキに乗って悪魔に会いに行ったと自供します。

 その道具として、身近なホウキと結びつけられたということはあるかもしれませんが、本来は魔を祓う神の道具であったと考えるほうが納得いきます。そして、神聖なホウキにせよ、呪術を行う魔法の杖にせよ、それらはもともとは木で作られたものです。では、どんな木が使用されたのでしょうか。それについては、いつか改めて書いてみたいと思っています。

 

 ということで、正解はないのです。私はやはりこの絵はフレイヤだと思いますが、鷹の羽かどうか確信が持てません。もう少し、調べてみたいと思っています。

 

 皆さま、ご協力ありがとうございました。


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